屋外バルコニー改装|森を望む屋内展望ラウンジ
屋外空間を景色が主役の室内へ
松本市安曇のアルパインミズシロ様で、玄関上部に設けられていた屋外バルコニーを、周囲の森林を室内から眺められる屋内展望ラウンジへ改装しました。
完成後の外観は、白い横張り外壁の建物に対し、バルコニーの腰壁と新設したフレームを濃色で統一しています。増設部分の輪郭を引き締めながら、もともとの明るい外観にもなじむ構成です。
腰壁より上には大きなガラス面を連続させ、屋根面にも光を取り込める透明部分を設けています。室内からは正面の森だけでなく、木々の上部や空まで視界が広がり、屋外バルコニーだった場所の開放感を残したラウンジになりました。
室内側では、ガラス面に沿って長い木質のカウンターを設け、腰壁には木目を活かした濃色の仕上げを組み合わせています。白い壁、淡い色の床、深みのある木目の対比により、景色を邪魔せず落ち着いて過ごせる空間に整えました。
私たちが今回の改装で大切にしたこと
今回、私たちが大切にしたのは、単にバルコニーをガラスで囲うのではなく、外観・室内・眺望を一つの空間としてまとめることです。
写真からも分かるように、この建物の周囲には木々が近く、室内から豊かな緑を眺められます。そのため、必要なフレームでガラスを支えながらも、一枚の風景として森を感じられる大きさと配置を意識しました。
一方、屋外バルコニーを屋内空間へ変更する工事では、見た目だけを整えればよいわけではありません。
既存の外壁や床、腰壁と新設部分が接する「取り合い」は、雨水や外気の影響を受けやすい箇所です。雨仕舞いとは、雨水を建物内部へ入れず、適切に外へ流すための納まりを指します。こうした接合部分や排水経路の確認が不十分なまま工事を進めると、完成直後はきれいでも、後から漏水や結露などの不具合が表れる可能性があります。
また、大きなガラス面は眺望と採光に優れる反面、季節や時間帯によって室温が変わりやすくなります。ガラスや開口部の仕様、換気方法、日差しの入り方まで、実際の使い方に合わせて考えることが重要です。 ガーデン工房Matsumotoが考える、バルコニー改装で後悔しないためのポイント 今回のような屋内化工事では、完成後に見えなくなる部分を含め、次の項目を事前に整理する必要があります。
| 確認項目 | 私たちが確認する理由 |
| 既存の床・腰壁・躯体 | 新設するフレームやガラスの固定方法、荷重を検討するため |
| 既存建物との取り合い | 外壁や屋根との接合部から雨水が回り込まないようにするため |
| 防水状態と排水経路 | 屋内化した後も、外部から入る水を適切に排出する必要があるため |
| ガラスと開口部の配置 | 眺望、採光、換気、清掃のしやすさを両立させるため |
| 日射・室温・結露 | 大きなガラス面による暑さや冷え、湿気の影響を検討するため |
| 外観との調和 | 新設部分だけが浮かず、既存建物と一体に見えるようにするため |
よくあるご質問
Q. 屋外バルコニーであれば、どの建物でも屋内ラウンジにできますか?
A. 建物ごとに、バルコニーの構造や防水状態、固定できる位置、排水経路が異なります。
建物の状態や条件によっては、ご希望どおりの方法が適さない場合もあるため、まずは現地で確認します。
Q. ガラス面が多いと、夏の暑さや冬の結露が心配です。
A. 日当たりや方角、ガラスの仕様、換気方法、利用する季節によって状況が変わります。
「一年を通して使いたい」「景色を楽しむ時間帯が決まっている」など、使い方を伺ったうえで計画することが大切です。
完成イメージだけでなく、既存建物との納まりまで確認します
ガーデン工房Matsumotoでは、現地調査から設計図の作成、現場管理、お引き渡しまで、住宅業界経験のある代表が最後まで担当しています。また、完成前にも仕上がりを共有しやすいよう、3DCADによるイメージ図を活用しています。
今回のように既存建物へ新しい空間を加える工事では、外から見たデザインと室内の使い勝手だけでなく、既存部分との接続方法を一貫して確認することが欠かせません。
図面や完成イメージだけで判断せず、現場で建物の状態を確かめ、残せる部分と手を加える部分を整理してから計画します。写真では確認できない下地や防水、構造についても、実際の状態を見たうえでご説明します。
使い切れていないバルコニーを、新しい居場所へ
今回は、アルパインミズシロ様の屋外バルコニーを、周囲の森を室内から楽しめる展望ラウンジへ改装しました。
大きなガラス面による開放感だけでなく、既存建物との取り合い、雨仕舞い、排水、換気、室温の変化まで考えることが、完成後の使いやすさと耐久性につながります。
「バルコニーを十分に活用できていない」
「雨や風を避けながら景色を楽しめる場所をつくりたい」
「既存の建物に合うサンルームやラウンジを相談したい」
このようなご希望がありましたら、まずは現在の状態と使い方を確認します。建物の条件に合わせて、施工できる範囲や注意点を分かりやすくご案内しますので、お気軽にガーデン工房Matsumotoへご相談ください。